人気のサイクルスポーツ。サイクルロードレースなどをはじめとする競技スポーツから、ゆっくり景色や食べものを楽しむサイクリングまで様々あります。そんなサイクルスポーツの魅力を、プロフェッショナルコーチの青山剛氏の視点で毎月発信していきます。
Vol.11「サイクリストはカラダが硬い?!」
~ストレッチで楽チンライド!後編~
ビアンキアンバサダーの青山剛です。
今年から始まったこのコラムでは、サイクルスポーツの魅力や運動効果、そしてその正しい方法などをプロフェッショナルコーチの視点で紹介しています。前回は急遽フランス遠征に行ったのでそのレポートになりましたが、今月は9月号(vol.9)の続きとして、サイクリストにお勧めのストレッチ(後編)をお届けします。
その前編ではじっくりと伸ばす下半身を中心したストレッチを紹介しましたが、後編の今回はダイナミックに動かす「動かし系ストレッチ」を紹介します。
■ストレッチは2種類ある!
ストレッチにはじっくり伸ばす(静的)ストレッチと、ダイナミックに動かして伸ばす(動的)ストレッチがあります。前編でも書きましたが、自転車は上半身をあまり動かさない運動、下半身は動かすもののその範囲が限定されているというちょっと特殊なスポーツになっています。従って、ただ乗っているだけだとカラダが硬くなりやすいので、乗車前後、途中で静的、動的ストレッチをこまめに行うことをお勧めしています。
■肩甲骨と股関節をダイナミックに動かそう!
動きが少ない上半身は動的ストレッチがお勧めです。下半身も乗車前に動的ストレッチを行うことで、ペダリングがスムーズになりますので是非行ってみてください。
ポイントは「肩甲骨と股関節」です!
□上半身動的ストレッチ
各10回
- 肩甲骨・胸・肩 (肘つき→肘ひらき)
まず両肘を前で付けて背中を丸めます。 その次に両肘を外側に開き、胸を伸ばすようにします。
腰・背中(体幹ひねり)
・身体を左右に大きく捻ります。
□下半身動的ストレッチ
各10回
- 股関節振り上げ(前後) 足を前に大きく振り上げます。前10回行ったら、後ろにも10回振りましょう。
- 股関節回し(前後) 膝を大きく後ろから前にまわしします。前10回行ったら、後ろ回しも10回行いましょう。
静的、動的ストレッチをコツコツ行い、運動効率を上げて、どんどん楽チンライドにしていきましょう!
Vol.2「移動がエクササイズに代わる乗り方とは?!~ママチャリでも美脚に!~」
■青山 剛 (あおやま たけし)
元トライアスロン日本代表。その後コーチに転身しトライアスロン女子五輪代表を輩出。
現在はプロフェッショナルコーチとして競技者から子ども、シニアまで幅広い層にトレーニング指導を行っている。全国で講演、セミナー、教室なども開催中。著書多数。
国内唯一のビアンキブランドアンバサダーとして、正しいサイクルスポーツの普及発展にもあたっている。