NEW OLTREシリーズの国内価格が発表されました。
NEW OLTREシリーズはRC、PRO、OLTREの3グレードで構成されています。
その中で今回はRCについて詳しく見ていきたいと思います。
NEW OLTRE RCは
- レースのための設計
- 先進的なハイモジュールカーボンの採用
- エアディフレクター
- 新たに立ち上げたRCコンポーネント
と言ったトピックスでまとめる事ができます。
レースのための設計
高性能なエアロバイクであったOLTRE XR4に対して50km/hで走行時に17,1kwセーブする空力性能の向上、同じくXR4と比べて横風時に5.1%改善したCdA(空気抵抗係数×前方投影面積)など、OLTRE XR4から多くの性能が向上しており、このNEW OLTRE RCは今までのXR系譜とは違う完全に新しいOLTREと言えます。
これらはすべて、レースで勝利するために必要と考えた結果です。
ビアンキはこのNEW OLTRE RCを「ビアンキ最初のハイパーバイク」と呼んでいます。
先進的なハイモジュールカーボンの採用
ビアンキについて詳しい方ならお気づきかと思いますが、NEW OLTRE RCにはカウンターヴェイルが採用されていません。
カウンターヴェイルは振動を除去する画期的な素材で、自転車界においてはビアンキが唯一使用する事の出来る優れた特許技術です。
NEW OLTRE RCではこのカウンターヴェイルの採用を見送り、約60gの軽量化を実現しています。
ではカウンターヴェイルを採用しなかったから乗り心地が悪いのか?
ビアンキはエンデュランスバイクカテゴリーへINFINITO CVとINFINITO XEを送り出していますが、XEはCVに対して明らかに乗り心地が悪くなっているのか?と言うとそんなことはありません。
カウンターヴェイル非採用を前提にフレーム形状を決定したINFINITO XEはフレーム形状自体で振動を吸収し、素晴らしいエンデュランス性能を発揮する事が出来ます。
単純にカウンターヴェイルの有無で振動吸収性のみ実験を行うと明確な差が出てきますが、今回の非採用はビアンキの設計力により採用しなくても必要な能力は供えられたと考えて良いのではないでしょうか。
エアディフレクター
UCIルール等の関係で物議をかもしているかもしれまんが、NEW OLTRE RCの象徴とされているのがエアディフレクターの採用です。
数年前、ディスクブレーキがレース界でこれだけ普及する事を想像できた人は多かったでしょうか?
それと同様に、ビアンキの打ち出した革新的な試みは、新しい技術基準を打ち立てる事となるかもしれません。
サイクリストのために最適な形状を追い求めた結果生まれてきたエアディフレクターがロードレース界でどのように扱われていくか、今後の変化を期待しましょう。
新たに立ち上げたRCコンポーネント
RCはレパルトコルサの略。イタリア語で「レーシング部門」を意味します。
今回、ビアンキのレーシング部門は新たにホイール、サドルの設計に着手しました。
ビアンキはあらゆるシチュエーションを想定した風洞実験で前輪50mm、後輪65mmと言うNEW OLTRE RCに最適なリムハイトを設定し、そこにSPBテック・超精密ベアリング技術により高性能はハブをセットしたRC50、RC65ホイールを開発しました。
このホイールは重量1,540gと世界のトップホイールメーカーと比較しても遜色ない重量で、最高峰の空力性能を導き出しています。
また、レパルトコルサによるカーボンエアロサドルRC139では人間工学を犠牲とすることなく、168gの軽量サドルを完成させました。
これらのホイール、サドルは現在NEW OLTRE RC完成車にのみ取り付けられています。
新しいステップへ進化したNEW OLTREシリーズ
完成車:カラーXR(チェレステ) / 2,002,000円(税込)
フレーム:カラーXR(チェレステ)・XA(ブルー/バイオレット) / 836,000円
で予約を受け付けております。
ハンドルーステム一体型のハンドルシステムが落差のある特徴的な形状をしており、フレームサイズを決定するのに少し悩まれる方も多いかもしれません。
当店のシマノ・バイクフィッティングでは、既にNEW OLTREシリーズのジオメトリーが反映されておりますので、適切なフレームサイズのアドバイスが可能になっております。
営業時間: 11:00 ~19:00
定休日: 火曜・水曜(祝日の場合は翌平日)
ビアンキバイクストア広島
〒733-0002 広島県広島市西区楠木町1₋9₋7 第一弘億ビル1階
TEL: 082-299-5806
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